ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

1/500

1/125秒。

それは写真家エリオット・アーウィットが最も愛するシャッタースピード
では、自分は・・・

振り返ると、愛しているわけではありませんが1/500秒をもっともよく使っています。
理由は単純で、レンズシャッター機とISO400フィルムを多用しているからに過ぎません。
レンズシャッター機の場合、シャッターの機構上、最速シャッタースピードは1/500止まりであり、ISO400フィルムを日中に使用する場合はシャッタースピードの上限を使わざるを得なくなるからです。

ローライフレックスしかり、ハッセルブラッドしかり、コンテッサ35しかり、GR1sしかり・・・

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渋谷にて

           

              

ISO400フィルムを晴天日中で使用する際のEV値はおよそ17~18EVであり、本来であれば1/500というシャッター速度であればF16~22くらいまで絞り込まなければなりませんが、ネガフィルムだと特に露出オーバーに対するラチチュードが広いため、なんとなればF2.8の開放でも撮れてしまいます。
ということは、ISO400のネガフィルムをレンズシャッター機で使う場合は、シャッター速度は1/500固定ということにおのずとなるわけで、不精な僕からすれば絞り値だけ考えればよくなるのはかなり楽になるというわけです。

1/500秒。
この瞬間にさまざまな事象や想いが詰まっているとすれば、それは奇跡としか言いようが無いと改めて思います。
写真の楽しみは尽きることがありませんね。