ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

単焦点レンズでの撮影のキモ。

ずいぶん以前ですが、ユニクロのCMでプラウベル・マキナを首からぶら下げた石川直樹氏がこんなこと言っていたのを覚えています。


『僕は蛇腹の古いカメラしか持ってないし、 それしか持っていかない。 寄った写真が撮りたかったら歩いて寄るし、 引いた写真が撮りたかったら歩いて引く』

 

ご存知の通り、これは単焦点レンズで撮影する際のセオリーなのですが、なるほどけだし名言だと思います。

僕はどちらかというと単焦点レンズをメインに使っています。
50mmクラスのオールドレンズだと最短撮影距離が1mというのもザラにあって、寄るにしても限界がありますし、逆に28mmや35mmでスナップする時は遠くの被写体をあきらめることもあります。
(ちなみに石川氏愛用のプラウベル・マキナ67の最短撮影距離も1mで、広角バージョンのW67で0.5mです)

 

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銀座にて

でも、それでいいんと思います。
撮れる範囲で工夫すれば。
ズームにはズームの便利さがありますが、シンプルな単焦点で工夫して撮った一枚にはそれだけの想いが入っていると思うんですね。

 

などと、あのCMの石川直樹氏の言葉を思い出して改めて納得する今日この頃です。