ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

独り言(玉ボケ写真)

なんだかなぁ…と思っていることをつれづれに。。。
 
いわゆる「玉ボケ」写真について。
自分も玉ボケ写真を撮らないとは言いませんが、中にはそんなのばかりというパターンもあります。
それも年間通して…
以前から申し上げていますが、「玉ボケ」なんて開放絞りにすれば誰だって撮れます。
初めて一眼レフカメラを手にした方が玉ボケ写真を撮って感激する気持ちはよく分かります。
でも、ずっとボケ写真、それも玉ボケばかりでは進歩が無いわけです。

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スナップの場合、基本的なF値はF8とよく言われます。
これは被写界深度をきちんと取った絞り値だからです。
35mmレンズだと、F8で3mにピントを合わせておけば、手前1.5mくらいから∞までピントが合った状態になります。
そうすればピント合わせの必要もほぼ無くなるわけで、あとはその時のEV値に合わせたシャッター速度にしておけば、シャッターチャンスと構図に意識を集中できるわけです。
また、パンフォーカスで構図を整えるということは案外難しいもので、こういうことを訓練していくと、おのずと撮影術も上達していきます。
この時、使用するレンズはやはり基本的には28mm~50mmの単焦点(もしくはズームでもこの焦点距離とする)で、自分の足で構図を整えることは当然ですが、自分の眼で情景をまずフレーミングすることが大切なことだと思います。
また、近中距離で無用に望遠ズームを使ってしまうと、小手先の画づくりになってしまいがちだと思っています。

いずれにしても、過去からの名作写真の中で「玉ボケ写真」は無いわけで、そのことからも本当のフォトグラファーがそんなものを狙っていないことがよく分かると思います。
ボケ写真自体をまったくダメだとは思いませんが、あくまでも表現方法の一つと心得るべきではないでしょうか。


また次の機会に「なんだかなぁ…」と思っていることを書いてみたいと思います。