ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

思い出

今でもたまに思い出す。
父がどこからか一眼レフを持ち出してきた時のことだ。

あれは小学生の低学年の頃だったと思う。
記憶は定かではないが、オリンパスペンタックスだったはずだ。
すごいものを見せてもらった高揚感で自分にも撮らせてほしいとせがみ、父に何枚か撮らせてもらった。
もちろん今とは違ってMFだったからファインダーを覗きながら迷っていると、

「真ん中のギザギザが無くなったらピントが合うてるんやで」

と父が教えてくれた一言は鮮明に記憶に残っている。

 

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あれから数十年。
知らず知らずのうちに写真が好きになり、手もとにはたくさんのカメラやレンズが。
写真集も本棚に入りきれなくなってきた。
思い起こせば、あの時のあの経験が原点になっているような気がする。