ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

ハービー・山口さんの写真と言葉で。

寒くなってきましたね。

僕は寒くなるとどうしても出不精になり、写真を撮る機会も減ってしまっています。

それに、最近は朝晩の通勤でも同じコースを歩く繰り返しになっていることから、ますます新しい発見もなく、写真を撮る欲求も減ってしまってるなぁと言う感じです…

先日、ひさしぶりに大きめの本屋に行ったとき、僕の好きなフォトグラファーのひとりであるハービー・山口さんの写真集と本が目に止まったので買ってきました。

 

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これは拙作です

 

写真集は彼の代表作である『新編 代官山17番地』で、1998年の同潤会代官山アパートをモチーフに人々を撮ったものです。

ハービー・山口さんの写真の魅力は、なんといってもファインダーを通しての撮影者の暖かい視点を感じられるところだと思います。

この写真集でも、ハービー・山口さんのいつものヒューマニズムや「人へのときめき」が感じられ、たった20年前なのにこんなにもいい時代があったのかとさえ思える作品をたくさん観ることができます。

 

 

もう一冊は『良い写真とは? 撮る人が心に刻む108のことば』です。

こちらは写真も何点も挿入されてはいますが、基本的には彼の語録を集めたものになっています。

写真を撮るうえでのヒントもあれば生き方のヒントさえちりばめられていて、さすがはハービーさん!と言える一冊になっています。

ごく一部ですが、この本に載っているちょっといい言葉をいくつかご紹介します。

 

「対象をとらえた時、レンズは目の延長になり、撮影者や見た人の感情が動けばレンズは心の延長になる」

 

「写真を見た人が、自分もこんな写真が自分も撮って見たいと思う写真」

 

「この被写体、この場面、状況は何かのご縁がって、自分のカメラのところまで来てくれたんだ、と愛おしくシャッターを切るって素敵だ」

 

「カメラの発達につれ、被写体の表面は克明に写るのですが、本当に撮りたいのは、抽象であれ具象であれ、表面の奥にある、目に見えない想いやテーマです。目に見えないものを撮る技術を写真家を追求しているのです」

 

ほかにもいろいろ心に刺さる言葉がたくさんあるんですが、どれも深みのあるものばかりです。

 

 

 

ハービーさんは若い頃ロンドンで暮らして写真を撮っており、そのころはまだまだ駆け出しで小さな下宿に暮らして撮影に没頭していたようです。

そんな苦労人だからこそ、本当のプロフェッショナルとしてレンズを通して、写真を見る人の感情を動かすんだろうと思いますから、写真ももちろん彼の言葉にも温かみや重みがあるんだと思います。

この2冊を読んで、自分もまた明日からカメラを持って街に出ようという気持ちになりました。

で、防湿庫にしまってあったGR DIGITALを出してきたんですがバッテーリが切れてる…

モチベーションの充電はできたんですが肝心のカメラはいま充電中です(笑)