ファインダーは追憶の小窓

写真が好き。だれでも気になる小さなことや奥深いこと。そんなことを皆さんと一緒に考えて写真について深めてみたいと思います。

6年ぶりに新しいカメラを買った。

カメラやレンズで写真が上手になることはないと達観している僕が、ひさしぶりに欲しいカメラに出会った。

FUJIFILM X-PRO3だ。

                 FUJIFILM XーPRO3

           

X-PROは初代からとても気になっていたカメラだけど、今回、とても響いたのが、背面液晶の扱い方。

デジタルカメラなら背面液晶はファインダー替りになっていて、撮影情報なんかも表示されているのが普通。

だけど、今回のX-PRO3はなんと背面液晶は通常ではフィルムシミュレーションの情報しかない。

しかも単なる小窓だ。

これはフィルムカメラの時代に、カメラに詰めているフィルムの種類を忘れないようにフィルムの外箱を切ってカメラ背面に差し込んでいたのを再現している。

これだけでも昔からカメラを扱っているものにとってはシビれる仕様だ。

もちろん、初代から引き継がれているファインダーもとっても魅力的。

レンジファインダー的なOVFなんか、パララックスなど気にするものかと挑んで撮影したくなるし、楽に撮っていこうとすればEVFに切り替えればいい。

僕のようにほぼストリートスナップしか撮らないフォトグラファーにとっては唯一無二のカメラであり、神機のような存在だ。 

 

ということで、もう5〜6年ぶりにカメラを新調したわけです。

まだX-PRO3は手元にはきていないけれど、レンズも一本購入を検討中。

XシステムはもともとX-E1を持っていて、これも結構お気に入りのカメラで小型軽量なので、最近は旅行には重いEOS 5D MarkⅢではなく、いつもこっちを持参している。

今回X-PRO3を新調したのに合わせて、レンズも標準ズーム1本、単焦点2本(XF23mm F1.4、XF35mm F1.4)を持っているのに加え、やっぱり広角単焦点が欲しいなぁと。

そこで大有力候補がこのレンズ。 


 

開放F値はF2.8に抑えられているけれど、最新のデジカメなら暗所での撮影に大口径レンズが必須ということでもないし、広角レンズでの撮影でボケを求めるような撮影は滅多にしない。

それなら比較的安くて小型軽量なこのレンズのほうが、よほどスナップシューティングに合っている。

それにXマウントに付ける、Mマウントとコンタックスマウント用のアダプターももともと持っているので、X-PRO3で使えるレンズは手元に結構ある。

ということで、近々、カメラとレンズが手に入れば近所を散歩しながらパシャパシャととってみたいと思う。

それから、もう年に一度か二度しか持ち出さないEOS 5D MarkⅢとEFレンズの大部分は処分して、今回の出費の一部に当てるつもり。

もしも一眼レフで撮影したくなったときは、家内のEOS Kiss X6iを拝借しよう。

正直、Kiss X6iはもうずいぶん古いデジタル一眼レフになるけど、でも十分いろんな撮影ができる。

ハイスペックカメラでなくても、自分の使い勝手のいいカメラ、使いたいカメラを選ぶことが一番だと思うのです。

この持論だけは真実だと思っています。