ライカは愉しいカメラだ。
先日、本当に久しぶりにLeica M3を持ち出して、散歩がてらスナップショットを楽しみました。
詰めたフィルムはKodak TMAX100です。
それにしても、いまはフィルムがバカ高くなりましたね。
TMAXが1本で1,000円以上もしますから、数年前の倍以上のお値段です。
それに、現像に出すと1,200円くらいしますし、CD焼き込みでまた500円くらいかかっちゃう。
なので、36枚撮りでスナップを楽しむとコストとしては3,000円もかかるんですね。
ちょっとおいそれとフィルムで写真を撮れなくなってきましたね。
デジタルだったらフィルムと違って枚数関係なく納得いくまで何枚も撮れますし、ランニングコストはゼロ。
うーん、悩ましいです。
ただ、フィルムにはやっぱり代え難い良さがあって、アナログ特有の柔らかい描写はデジタルにはなかなか真似ができません。
モノクロームではやっぱりデジタルで撮ったものとは風合いが違いますし、カラーネガでもかなりデジタルとは違う優しい写りに見惚れてしまうことも。
そんなこんなで、メルカリでポイントがあったのでKodakのGOLD200の3本セットを購入しました。
Kodakのカラーネガだと昔からEKTAR100が好きなんですが、EKTARがもはや高級すぎてお値段が高いので、普及版カラーネガのGOLD200にしたんです。
でも、EKTAR100の滑らかで美しい描写はとっても好きなので、今度近いうちに頑張って買ってみようと思っています(笑)
ちょっとお高くなったフィルムの話になっちゃいましたが、話を戻します。
Leica M3です。
昔は「ライカ一台、家一軒」なんて言われていたこともある高級カメラですが、今では中古のM3は10万円台で買えちゃいます。
(最近フィルムカメラ人気もあってか、数年前よりも中古相場が上がってきている気がします)
もちろん、ライカの現行モデルだと数十万円とか中には数百万円するものがあったりで、いまでもおいそれと買える代物ではありません。
でも僕はデジタルのライカには興味はなく、フィルムの、しかもM3が大好きです。
M3は堅牢そうなカメラで、持つとズッシリとします。
でも手にはしっくりとくるカメラで、手にしているだけで写欲がふつふつと湧いてきます。
僕が持っているMマウントレンズは数本あるんですが、M3で撮るときはほとんどSummicron 35mmF2.8のいわゆる「メガネ付き」で撮っています。
上の写真も下のもSummicronで撮ったものです。
スナップの時は35mmか28mmのレンズがちょうどいい按配なんですが、Mマウントのレンズでは35mmしか持っていないので、結果的にM3+Summicronという組み合わせが多くなります。
で、Leica M3の一番の美点なんですが、それはあのシャッター音だと思っています。
上品に「シャッ」と鳴るシャッター音はなんとも言えずこれまた写欲をそそります。
それと、とても見やすいファインダーもM3の特長で、ピント合わせもしやすいしレンジファインダー特有のスナップ向きのカメラですね。
カメラって、しょせんは道具ですから自分が気に入ったものを使えばいいと思っているんですが、カメラのどこをどう気に入るからその人それぞれです。
僕の場合、M3のボディの重みとシャッター音が他のカメラには代え難い美点なんですね。
M3はボディの横が丸みを持っているんで、手に持ってもしっくりくる。
当時のカメラメーカーがこぞってM3を目標にし、そしてM3を超えようと必死になってたんですが、それだけの存在であったことは使ってみると感覚として伝わってきます。
そのスタートでだったM3。
過去の多くの著名な写真家たちが愛用してきたカメラでした。
いま、このように一介のアマチュアがこのカメラを持って散歩がてらにスナップを楽しめるなんて、いい時代になったなぁとつくづく思う次第です。
もしもオールドカメラを使ってみたいなと思われる方、M型ライカをぜひ使って見てほしいと思います。
レンズを入れると結構予算がかかりますが、デジタルと違って一生ものと考えればむしろ安い買い物です。
ライカは愉しいカメラですよ!